インベスターSV

シリコンバレー留学中にアメリカ株投資をしながら調べたことをアウトプットするブログです。

【続き】世界トップ企業の営業利益率をまとめて、比較してみた。

初めてのブログでしたが色々フィードバックを頂き、ありがたい限りです。

引き続き続けていこうと思います。

 

前回に引き続き、時価総額トップ10企業の営業利益率をグラフ化し、比較してみます。

更に、トップ10企業はAppleをはじめIT企業が多く入っていることがわかります。

IT会社といってもしっかりとした定義がないので、

www.crn.com

こちら「CRN.com」というwebsiteの「The 25 Biggest IT Companies On The 2016 Fortune 500」という記事から企業を取り上げ、次回IT企業全体で比較してみます。

 

まずは、営業利益率とは

会社の売上高に対する営業利益の割合のこと。営業利益は会社の本業における利益を表すので、営業利益率は本業における収益性を判断する指標となります。

人件費等も含め、100円で仕入れたコカ・コーラを150円で売った時、営業利益額は50円となります。なので、営業利益率は 50円(営業利益)÷150円(売り上げ)の 33%となります。(すごい大雑把な例ですが)

 

この営業利益率は、会社のカテゴリーによって大きく異なります。日本では26年度の自動車小売業が2.3%・食品製造業が2.5%・ビデオ制作業が6.8%・インターネットサービス業が21.9%となっています。(経済産業省 企業活動基本調査速報より

ものを売るのに、沢山の人や機械等設備が必要になるとその分利益率は悪くなちゃいますね。産業別利益率の表は読んでるだけで面白かった。。

 

前回のトップ10企業の営業利益率

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売り上げ額の中の、営業利益が占める割合を示したグラフがこちらです。これは前回の記事(世界トップ企業の売上・営業利益額をまとめ比較してみた!(Apple vs 電通)! - インベスターSV)の二つのグラフをくっつけただけです。

 

この情報だけじゃ、業種も違えば商品の単価も違うので考察は難しいですね。ということがわかります笑  今後は業種に分けて今後リサーチをしていきます。

 

 

それでは営業利益率だけを取り出してグラフ化してみます。

 

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IT企業は他の産業と比べ、設備投資にお金がかからないので高い割合を出す傾向があります。AppleMicrosoftFacebookTencentは非常に利益率が高いです。

 

Facebookの利益率減少の理由をfinance imformationとAnual Reportから考察します。(英語の勉強になりまくりますね。)

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2014年・2015年共にTotal Revenue(売り上げ) に対するCost of Revenue(売り上げ費用)17%16%とそこまで変わりません。

そこでResearch Development(研究開発費)とSelling General and Administrative(販売費・管理費)のTotal Revenueに占める割合を計算してみると、、

2014年がそれぞれ21%を占めていたのに対し、2015年はResearch Developmentが26%を占めていましたSelling General and Administrativeは22%。

AnualReportは、特にOculasとwhatupの開発研究をしてるよと書いてあります。

Our new products and changes to existing products could fail to attract or retain users or generate revenue and profits

 

We make product and investment decisions that may not prioritize short-term financial results.

ここあたりの章に具体的にoculas・whatupについて言及してます。

 

IT企業に負けじとJohnson&Johnsonの営業利益率が高いのが気になります。業種はHealth Care・Health Diagnosticsです。

予想は薬系の会社を子会社でだいぶ持っているとかかな?そもそも戦っている市場はどこなんだろう。。?名前は有名でしたが実際どんな会社かしらないという無知具合。。勉強します。

 

Amazonの営業利益率の低さは有名ですが、前年比で見ると飛躍的過ぎる成長を遂げています。解説は様々な記事を読めば理解できます。

アマゾン、強さの秘密は「本業の低収益率」?新規事業構築の定石、自社の強みを外部販売 | ビジネスジャーナル

AmazonのEC事業とクラウド事業の利益率いえますか?|決算が読めるようになるノート|note(いつも柴田さんのnoteで勉強させてもらっています。)

Here's Why Amazon's Profitability Is So Low (Part 1 of 2)

2015年、Amazonの最新の決算状況まとめ | ECstarter

 

テンセントのゲーム事業とwechatのSNS事業、AppleiPhone端末とitunes・AppleStore事業、身近なところで行くとUZABASEさんのnewspicksとspeedaみたいに二つ以上マネタイズできる(できそうな)事業があると経営も変わってきて、いいんだなあと個人的には思いました。(そうなるように経営しているといったほうがいいのでしょうか。)

 

今回は前回の続きで、時価総額トップ10企業の営業利益率を取り上げました。意義としては、トップ企業の利益率はだいたいこれくらいという軸を持てたことじゃないかなと思っています。

 

営業利益率は単年で見るのではなく、同業種の企業と、営業利益率の成長率を比較することに意味があると思っているので、次回は海外IT企業17社の営業利益率と、2014〜2015年の成長率について調べてみようと思います。

Amazon半端なさそう。深掘りもしようと思います。

 

 

またどしどしコメント、ダメ出しお待ちしております!