【なぜ日本にない!】"Amazon Rental"良すぎるぞ in US! Amazonの戦略も考えてみた!
日本の大学では後期の授業が始まったそうです。
こちらは8月の半ばから始まっており、友達の楽しそうな夏休みの断片をSnapchatとinstagramを通して見ておりました。日本のご飯は本当に美味しそうです。
さて、新学期ということで新しい授業が始まり皆さん各教科に合わせて教科書を購入します。不真面目な僕は期末試験の前日とかに今日教科書を先輩から借りたり、なければ渋々購入したりしてました。
そこで毎回思うのが、教科書・課題本高すぎる!!!!!
これは大学生の誰しもが思っていることなんじゃないでしょうか。
友達でシェアし合ったり、必死で使い終わった先輩を探したり、中には使い終わった教科書を買い占めて、来期の後輩たちに高値で売って中抜きするがめつい(賢い)先輩も居ますね。笑
こちら、アメリカはカリフォルニアのサンノゼですが、教科書事情はというと、、、、
異常に高い!!!!!!!
"textbook"と検索して、出て来る最初のページですがどのテキストも$100ドルを超えちゃいます。Amazon価格で。そりゃ学費も高けりゃテキスト代も高くてそこまでやることもないとアメリカの大学生は勉強しなきゃってなりますね。
こんなfacebookページもあります。
同じ大学の生徒で運営されている、中古テキスト売買ページです。
日々いろんなテキストが売りに出されています。
こんな感じ。欲しい人は個別メッセージを下のMassage Sellerから送ります。
最近はテキストだけじゃなくていろんなものが売買されているのが面白い。
メルカリというよりは、メルカリアッテのような感じでしょうか。
(http://blog.mtrl.tokyo/12161)
結構無法地帯みたいになることもあります。(勉強を教えてくれる人挙手!的な)
ですが、そこで気になるポイントがあります。
amazonページに戻ります。
$40 to rent
$134 to buy
という二つの料金表示です。詳細ページに行ってみます。
日本とは異なり、3種類の購入方法があるんです。
①Buy new :これは日本でも一般的、新品を買う場合です。
②Buy used :これも大体の人は知っているんじゃないでしょうか。中古品の売買です。
③Rent。。。。Rent ?!?!?!?!?
なんだそれ!!!!!
そうなんです。Amazonレンタルってのがありまして、こっちでは結構一般的みたいなんですね。この入手方法。
もっと詳しく見ていきます。
①配送料はAmazon studentsに加入しているので無料です。
②期間は1セメスター(4ヶ月くらい)です。
③価格はだいたい50-75%オフくらいです。破格。
④延長価格は15日で$11。ここで結構取ってますね。人間の堕落性を使うビジネス。。
⑤返却時はAmazonのウェブページから返却申請をしてラベルをプリントアウトする。返却にかかる配送料も無料。
なんとすばらしいサービス。
もう最高!ってことでレンタルしてみました!
いたって普通のテキストが3日程度で届きました。ありがとうAmazon。
僕みたいな1年間だけの留学生や、専門科目を持たない1,2年生のリベラル系の授業を受けてる大学生が一番刺さる層じゃないかなと思います。
ただ結構書き込んであるな!!!!!笑
Amazonによると、あまりにも書き込みがひどく使用できないと判断したら交換しますと書いてありますが、おそらくこれは許容範囲なのでしょう。。
ということでAmazon Rentalの良さをAmazon側の立場でまとめます。(勝手に)
①Amazon student会員の大量獲得
②①に伴う、その他一般商品の売り上げ増加
③教育系のユーザーデータ取れまくり
④一括配送可能(寮生が多いので)によるコスト削減
こんな感じでしょうか。ユーザー数を拡大してデータ取りまくると。
怖いというかやばいなと思うのは、Amazon studentは会員登録の際に大学からもらうメールアドレスの登録が必須です。ユーザーの出身大学は確実に、その他個人情報も吸い取れます。
スタンフォードの人はこんなの買ってるよとか、こういう本書けばバークレーあたりの学生の層にリーチできるよなんてことを出版社をはじめ様々な会社にやってるんでしょうね。
そのデータを使って自分たちでまたサービスを作っちゃう未来の方が正しいのかな。
また、日本に進出していない理由としては
①新品とレンタルの価格差がそこまで大きくない
②アメリカほど教科書・テキスト販売の市場が大きくない(特に大学・大学院)
③配送コストがかかりすぎてペイしない
④先にキンドル攻めたい
⑤テキスト購入の手段を学校側が握っちゃってる(進級と同時に学校側に自動購入される)
それ以外に理由あるでしょ!これでしょ!みたいなのがあれば是非コメントいただければと思います。kindle攻めたいは結構大きいのではないのかなあと推測しています。
今後このサービスが日本に上陸したらどうなるのでしょうか。
現在レンタルはアメリカでもテキストのみですが、その他商品も拡大はできると思います。(対象商品の性質による)
そうなったときにはユーザー数が肝となってくるのでしょうが、日本の中古品プラットフォーマーはどうやって対策をとるのでしょうか。
アマゾンも実はシェアリングサービスやってたんですね。
C to B to C と言うかたちなのでウーバーなどとはちょっと違う形ですが。
アメリカの中古テキスト市場がどうなったのか、今後調べたいと思います。
https://www.amazon.com/ref=nav_logo
(US版 Amazon)